2024年、英国のDanceSyndromeが来日し、「ダンスリーダー育成プログラム」を実施しました。本プログラムでは、障がいの有無に関わらず、共同で(co-delivery)ワークショップを構築し、実践する方法を学びました。
■ 目的
- 障がいのある人がワークショップを「提供する」側として、主体的に関わる方法を学ぶ
- ダンスワークショップのファシリテーションの方法を体系的に学ぶ
- 日本におけるインクルーシブダンスの担い手を育成する

■ 特徴①:co-delivery(共同で進めるファシリテーション)
本プログラムの大きな特徴は、「co-delivery」と呼ばれる手法にあります。
これは、障がいのあるダンスリーダーと、サポートを担うダンスアーティストが協働しながら、ワークショップを構築し、実践する方法です。
それぞれの役割や特性を活かしながら、共に場をつくっていくことを目指します。

■ 特徴②:体系的なワークショップ構造
・自己紹介
・ウォームアップ
・ストレッチ
・トラベリング(空間移動)
・メインタスク
ワークショップをこれらの要素に分解し、それぞれの役割や目的を理解しながら、基礎となる構成方法を学びました。
この構成は地図のような役割を果たし、ファシリテーターが迷いなくワークショップを進めることを支えました。

■ 特徴③:安心と安全を感じられる場づくり
本プログラムでは、参加者一人ひとりが安心して関わることのできる場づくりが重視されました。
すべての人の声に耳を傾けることや、身体の反応や表情といった小さなサインにも意識を向けること、また相手の身体に触れる際には事前に確認すること(セーフタッチ)などが大切な実践として共有されました。
さらに、グループワークや全員で円をつくることを通して、互いの関係性が自然に築かれていく環境が整えられていきました。

■ 特徴④:インクルーシブな言葉の選択
言葉の使い方も重要なテーマとなりました。
例えば「歩く」という表現は、車椅子ユーザーにとっては適切でない場合があります。
そのため、「移動する」といった言葉に置き換えることで、すべての人に開かれた表現を模索しました。
また、シンプルな言葉やイメージが、多様な動きを引き出すことも参加者は経験しました。


